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2011年6月 9日 (木)

物流は顧客に近い立ち位置ゆえ、組織に生きた情報を提供できる

ロジスティクスコンサルタント(物流コンサルタント)の大原章道です。

今日の日経新聞9面に「資生堂、新商品数を半減」とありました。記事によると、季節ごとに新商品を売り出していたのを見送るとのこと。同社の試算によると、新商品の発売時の売上を「100」とすると、1年後には「2」に落ち込む商品も少なくないらしい。まさしく短ライフサイクルですね。

ロングテールが言われだして久しいです。もともとは、アメリカの雑誌ワイアードの編集長が発言したことが始まりとのことです。主要な実店舗に置いてある商品をヘッドと言い、そうでない商品をテールと言いました。このテールと言われる商品は、ネットショップでは収益の柱になるものです。

現在ではロングテールという言葉は、当初の趣旨から反れて使われることも多いです。具体的には、2・8の原則(パレートの法則)という意味で使われたりしています。

消費者のニーズも多様化するとともに、変化も激しい状況です。今日の思いと明日の感じ方は異なります。消費者は、欲しい時が買いたい時・・・。

この変化にアジルに対応するために、企業では顧客の声を吸い上げて、予測し、新商品開発に勤しむ。そして消費財なら事前に生産し在庫として抱える。

けれども、気がつけば商品のアイテムは留まることを知らず多くなり、2・8の原則がある時点では3・7にもなるのでしょうね。これでは経営効率は悪いわけですから、ある閾値を越えると商品の改廃が行われアイテムが絞り込まれます。

本来、物流は、組織の他の機能よりも顧客に近いところにいます。SCMの川下に近い場所が販売物流を担うポジションです。顧客の声の基づいた「予測」も大切ですが、その検証とでもいいますか、「実態」を可視化し組織の中に生きた情報として伝えることが、物流の担う役割と思います。

在庫を情報に置きかえることでそれが可能になるわけで、この置き換えを基点にして社内物流や調達物流に駆け上がっていくこと。組織を、「ムダ取り」視点で俯瞰してこそロジスティクスができます。

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