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2010年6月 9日 (水)

物流拠点は何のためにあるのか

ロジスティクスコンサルタント(中小企業診断士)の大原章道です。

物流拠点別に出荷分析しますと、ムダな輸配送が見てとれます。西日本の納品先に出荷するのに東日本の物流拠点から行っている,東日本の物流拠点から西日本の物流拠点に在庫を移動させている,物流拠点から工場に在庫を移動させている等です。

そもそも物流拠点は何のためにあるのでしょうか。もちろん、顧客の納期に対応するためです。納期対応が可能なら、在庫を保有する物流拠点(DC)は不要です。その点、TCは納期よりも効率化を重視した拠点の設計と言えます。

在庫が分散すると資本効率が悪化します。例えば、3拠点が5拠点に増えると約30%在庫量が増えるため、ROIの分母がその分増え利益率を低下させてしまいます。これは統計学より理論値として求めることが出来ます。

さて、ムダな輸配送が有るか否かを、図表にして分かり易く表すことが出来ます。生産管理では定番の、From-To-Chartを活用すれば便利です。縦軸と横軸に、工場と物流拠点をそれぞれプロットし該当する箇所に在庫移動を数量で記入します。From-To-Chartは、PQ分析に始まる物の流れとアクティビティの相関関係を分析する、SLPの中にある一つの技法です。

物流分野には生産管理の手法を応用したものが多いです。物流拠点の設計は工場設計(立地,レイアウト,SLP)から、在庫保有のあり方はロット生産の原理から、作業分析はIEから、入出荷検品は資材購買管理から、などです。物流センターの導線設計は、顧客や従業員導線,商品導線、棚割のプラノグラムなど、店舗設計からも来ています。

いずれにしても、物流拠点の要不要、立地の適否、拠点内レイアウトの適否を判断していく必要があります。

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