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2009年5月13日 (水)

ABC(活動基準原価計算)は固定費を配賦する

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ロジスティクスコンサルタント(中小企業診断士)のあきです。

物流現場にABC(活動基準原価計算)が導入されている事例は少ないようです。

そもそもABC(活動基準原価計算)は何をするのかといいますと、固定費を把握し顧客や商品ごとに配賦することで、変動費と足し合わせて顧客や商品ごとに総コストを捉えます。生産面で最適なプロダクトミックスを図ったり、販売面で単価や納品条件交渉を図り、適切な利潤を得たり経営を管理するためのものと考えます。

従ってABCを行う前に、まず材料費や経費の中に含まれる変動費を、商品別に把握する必要があります。

最終的な目的を持たないで、はやりでABCをいくら叫んでも意味のないこととなります。

「ABCをやっても手待ちや余裕時間ができるだけ。(自社では)人は解雇しないから、手間ひまかかるでけでコストが下がらない。」って側聞することがあります。このような誤解を解消するために

①利益を適切に確保するために顧客ごとにいくら費用がかかっているか把握しよう。

②そのためには費用を固定費と変動に分けて把握しよう。なぜなら変動費は売上に連動しているから把握しやすいけど、固定費は売り上げに連動しないから顧客別に把握できないから区分しよう。

③固定費を顧客ごとに分けるために、人や機械などのリソースごとに月当たり費用を把握しよう。

④それができたら次に、人や機械ごとに稼働時間と費用の発生対象となる時間や消費量を把握しよう。

⑤配賦するために、リソースごとの費用を稼働時間や消費量の合計で割り引いて、単位当たり費用を算出しましょう。

⑥商品や顧客別に、物流の機能別に集計しよう。

⑦自社内で発生する費用を、生産部門で発生する費用と、製品が工場から出荷され顧客に配送されるまでの物流上の費用を区分して集計しよう。

⑧物流部門で発生する費用について、利益が最大化するよう、顧客別製品別売上ー(それに対応する変動費+固定費の配賦分)を試算し、顧客と納期,ロット,形態などの納品条件を協議しょう。

と全体を俯瞰、共有しつつABC(活動基準原価計算)を行うべきと思います。

機械に投資した費用や正規社員の給与は固定費です。当然ですが。だから、商品や顧客別に費用が分らないので、配賦して費用を見えるようにするわけですから、ABCは手間ひまがかかるし作業改善で活人等をしなければいつまでたっても総コストは低減できません。

ABCは費用削減の方法や手段ではなく、費用を顧客や商品別に把握する、可視化するためのもの。費用低減には作業改善などIE的手法を使い、最終工程に手待ち時間や非稼働時間を集約し、活人(他の役割分担に転用)する必要があります。

なんだかQCの系統図を思いでしてしまいました。。

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